
テーマ型課題:冬でも外出したくなる、歩きたくなる札幌版ウォーカブルシティ
連携事業者:一般社団法人新さっぽろエリアマネジメント・新さっぽろ駅周辺地区エリアマネジメント
経緯
札幌市では、「居心地が良く歩きたくなるまち(ウォーカブルシティ)」の実現に向けて、道路・公園・広場などの公共空間の積極的な活用を進めています。しかし、雪や寒さという積雪寒冷地の厳しい条件により、「冬のウォーカブル」をどのように推進するかが課題となっていました。
こうした課題を解決し、外出率が低下する冬期でも、人々が外出したくなる、歩きたくなる都市空間の形成を目指して、「冬でも外出したくなる、歩きたくなる札幌版ウォーカブルシティ」をテーマ型課題として提案を募集しました。
本テーマに対して、一般社団法人新さっぽろエリアマネジメント及び新さっぽろ駅周辺地区エリアマネジメントからご提案をいただき、札幌らしい「冬のウォーカブル」の可能性を検証するための実証実験「新さっぽろ健康フェス~冬のウォーカブル向上に向けた大実験~」を実施しました。
取組内容
本実証実験では、新さっぽろ駅周辺地区において、屋外及び屋内中心の2回にわたってイベントを開催し、その効果検証を行いました。また、エリアの回遊性向上や公共的空間の認知拡大を図るため、さっぽろ圏スマートアプリを活用した「新さっぽろデジタルウォークラリー」も実施しました。
なお、第1弾では、「Sapporo DX Week 2024 秋」において、民間企業のチームの皆様より冬のウォーカブルの取組として政策提言いただいたアイデアをもとに「短編映画屋外上映」を実施しました。
<第1弾:「新さっぽろワクワク冬の実験フェスタ」(屋外中心)>
- 開催日時
- 2025年2月24日(月・祝)
10:00~16:30 - 実施場所
- 科学館公園(青少年科学館前)
- 来場者数
- 4,103人
- 実施内容
- 短編映画屋外上映、キッチンカー、ホットスポット、ウォークラリー等

<第2弾:「新さっぽろ健康フェス」(屋内中心)>
- 開催日時
- 2025年3月19日(水)・20日(木・祝)10:00~18:00
- 実施場所
- サンピアザ1階 光の広場・BiVi新さっぽろ2階 BiVi PARK
- 来場者数
- 4,865人
- 実施内容
- ウォークラリー、健康チェック、こども薬剤師体験コーナー等

本実証実験では、官民連携により冬の公共空間を活用した新たなウォーカブルイベントの可能性を検証し、屋外においても工夫次第で高い効果が得られることが確認されました。
また、ウォークラリーを通じて歩数データを収集し、健康意識の向上や運動促進などウェルネス面での効果も確認されました。さらに、今回の経験を通じて、エリアマネジメント団体が今後単独でも公共空間を活用した賑わい創出に取り組むための貴重な経験を蓄積することができました。
今回の官民連携による取組については、2025年度中に策定予定の「(仮称)札幌市ウォーカブルビジョン」検討に活かすとともに、今後の全市的な冬のウォーカブル推進に役立ててまいります。
担当課 |
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