連携企業:生活協同組合コープさっぽろ、ANAフーズ株式会社、スノウプル札幌株式会社
札幌市の円山動物園では、動物たちの餌となる野菜や果物を日々購入していますが、昨今の物価高騰により大きな影響を受けています。この課題解決のため、札幌市と「さっぽろまちづくりパートナー協定」を締結する生活協同組合コープさっぽろ様へ相談したことがきっかけとなり、動物園が抱える課題だけでなく、協力企業が抱える食品ロスの課題も同時に解決する、新たな取り組みへとつながりました。
コープさっぽろ様の仲介によって、ANAフーズ株式会社様からは毎月ベトナム産のバナナ250kg程度が、スノウプル札幌株式会社様からは毎月青森産のりんご150kgのほか、冬期間限定で静岡県産のみかんを毎月200kgが継続的に寄付されることになりました。これは、動物園の安定的な運営にとって大きな支えとなります。
この取り組みは、動物園への支援にとどまらず、寄付をする企業側にもメリットをもたらします。寄付される果物は、品質に問題はないものの、販売規格に合わないなどの理由で、これまで遠隔地での加工や廃棄にコストを要していたものでした。
この連携により、企業はこれらのコストを削減できるだけでなく、輸送に伴うCO2排出の抑制や、社会課題である「食品ロス問題」の解決にも貢献することができます。
今回の連携は、円山動物園、協力企業、そして環境のそれぞれにとって有益なものであり、食品ロスという社会課題の解決に向けた意義ある取り組みとなっています。


担当課 | 環境局 円山動物園保全・教育推進課 |
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