北海道の観光と食卓を誠実なモノづくりで支える
弊社の製品は、北海道内各地の名産になっているご当地ラーメンや、おみやげ菓子などにも採用されています。また、当社近隣の製パン、製麺メーカー様と手を携えて、地域の食も支えてきました。
私たちが製粉工場から送り出した製品は、さまざまに形を変えながら、北海道の食の魅力を国内外に伝えていると自負しています。創業時から北海道に根ざしたモノづくりを続けてきた私たちにとって、それこそが密かな誇りです。
その信頼を裏切らぬよう、品質管理や食品安全管理には特に重点を置き、2004年には国際的な品質マネジメントシステム規格であるISO9001の認証を取得。
また、2010年からは全工場で米国製パン研究所が確立したAIBフードセーフティ監査システムを導入し、定期的な監査を受審することにより、工場内の衛生管理体制を強化しております。また、2021年に小麦粉工場で食品安全に関する国際規格であるFSSC22000の認証を取得しました。なお、2024年には小麦粉工場以外の全工場でFSSC22000の認証取得を目指し取り組んでおります。
生産者の顔が見える原料で、オール北海道の製品づくりを
私たちは70年以上、北海道に育ててもらいました。
創業時から培ってきた「食糧報国」の精神は守りながら、より北海道に深く根ざした企業に成長していきたいと考えています。
それを実現する新しい取り組みとして「スペシャルティグレイン事業」に着手しています。これは北海道内の生産者様が育てたスペルト小麦、もち麦、ライ麦などを用いた新しい自社ブランドです。今後、より希少性と機能性の高い雑穀を用いた新製品も増やしていきたいと考えています。
また、小麦粉製粉事業では現在、道産原料の加工比率が8割となりました。これからも生産者様とのつながりを大切に、北海道の製粉会社だからこそ実現できる安全安心で味わい豊かな製品づくりを深化させていきたいと考えています。
より働きやすい職場環境を目指して
創業時からの使命として「地域への社会貢献」も、私たちが大切にしてきた経営理念です。
我々の製品を通じて、菓子、製パン、製麺メーカー様を支え、観光資源の土台になることはもちろん、札幌にUターン・Iターンして働きたいかたや、第二新卒の人材にも門戸を開いています。
小麦製粉は小麦1粒が70数種類以上の粉になるよう採り分けし、弊社が独自に定めた品位・品質となるようにブレンドして製品とします。
工程の組み合わせ順や機械の速度、温度の微調整は、経験の長い職人の技が必要となります。
機械化が進む中でも、それらの技術継承は重要となりますので、人材育成も大切にしております。
弊社は代々家族的な温かさを大切にする社風もあり、社員の誕生日にはホールケーキやカタログギフトなどを贈って感謝の気持ちを表しています。
現在はワークライフバランスを大切にする社員が増えていますが、社会の変化に寄り添いながら、これからもより働きやすい職場環境、働き方を整えていきたいと考えています。
また、札幌市が取り組んでいる持続可能な社会づくり、低炭素社会の実現の一助となるよう、工場のエネルギー源を電気に替え、CO2排出の削減も実現しています。
持続可能な企業に成長し、次の世代につながる北海道名物を
横山製粉では創業から約80年を経て、100周年とその先を見据えた新たな経営理念「YOKOYAMA VISION」を作成し、時代の変化にしなやかに対応できるモノづくり、働き方改革を進めています。
次代の担い手となる横山雄紀常務が入社したのを機に、横山社長は今後の経営についても再構築したいと考えていました。そのタイミングでこの事業に参加し「より付加価値を高めて、持続可能な企業へ成長していきたい」という想いを、一層強くしたといいます。
「これまでにない挑戦にも今まで以上に果敢に取り組んでいきたいと思います。そして、ラーメンやおみやげ菓子に次ぐ、さらに魅力的な北海道名物が弊社の製品から生まれたら嬉しいですね。これから、どんな成果が得られるのか、未知数ながら、心が躍ります」。