万全の準備を整えて揺るぎない信頼を培う
社員全体の意識として「クライアント愛」が強いのが、弊社の特徴です。常にビジネスはクライアント目線で考え、行動しています。例えば、冬の寒い日に診察台内の水が凍結して、水が出なくなったと連絡が入れば、メンテナンスの担当者がすぐに手当てに走ります。私たちにとってクライアントである先生たちに喜ばれ、感謝されることこそが、何よりのやりがい、生きがいです。
弊社は、北海道では最大級となる80000アイテム以上の歯科材料を常備する商品センターを設けています。その多くは、他社からも買える商材です。それでも、クライアントから「あなたから買いたい」といわれる会社、担当者であり続けたいと常に万全の準備を整えることを大切にしています。
人間力により磨きをかけて営業スタイルの転換を果たす
近年、職種を問わず、業務の高効率化を実現するDX化が注目されています。将来的には、自社の商品センターでもDX化を進め、クリニックで必要な材料は自動的に商品発注から納品までを速やかに完了できるシステムづくりの実現を目指しています。
また、営業部全体でクライアント情報を共有し、顧客のニーズに誰でもいち早く対応できるよう、社内システムの改修も行っていきたいと考えています。
これらの改革によって、クライアントである歯科医師と担当営業がこれからの経営について一緒に考え、新しい課題を一緒に解決できるような「コンサルティング営業」に変化していけると期待しています。それを着実に実現するためには、より高い人間力、コミュニケーション力を身に着けた社員を育成することが、これからの大きな課題だと考えています。
歯科医療に最も近い現場から地域の人々の健康づくりを支える
今もって多くの札幌市民にとっては、歯科医院は苦手な場所だと思います。しかし、一方では健全な口腔環境が健やかな体を保つためには重要といわれていますし、最近では口腔内の病気が様々な全身疾患に関係していることもわかってきています。ある種の歯周病菌が、アルツハイマー型認知症の発症因子を増やすことも判明しており、口腔ケアは老後の課題となっている認知症の予防の一助にもなります。
予防歯科への意識を高めていただくことで、歯科医院が美容室のように気軽に行けて、帰る時にはハッピーな気持ちになれる場になるのではないか。そう考えた私たちは、全身健康につながる予防歯科をテーマにしたイベントやセミナーをこれから積極的に開催していきたいと考えています。
また、数年前より「開業承継支援室」を設け、地域の歯科医院の灯を消さないよう、リタイアしたい先生とこれから開業したい先生を結びつける事業にも取り組んでいます。
札幌市民の健康を口腔環境から守るこうした取り組みは、歯科医療現場に最も近い場所にいる私たちだからこそできる「地域貢献のカタチ」だと考えています。
今までの当たり前を打破する変革の風を呼び込みたい
北海道歯科産業は、他業種に比べて比較的業績が安定しているのも大きな特徴。
「それだけに、従来の御用聞きのような営業スタイルに、多くの社員が疑問を呈することはありませんでした」と、熊谷室長は話します。
そんな凝り固まった概念を打ち砕く、新鮮な外気を社内に送り込みたい。独自の付加価値を見出したい。その答えを見つけるために、北海道歯科産業では様々な試行錯誤を繰り返してきました。2020年には株式上場も果たしましたが、切望した「変化の風」はあまり吹きませんでした。
今回、SAPPORO NEXT LEADING企業への選定を機に「変革への想いを社員全員で共有し、目指すべき方向へ進んでいけるのではないか。株式上場では得られなかった発見と刺激が得られるのでは」と、熊谷室長は期待感に胸を弾ませています。