「単なる地方拠点」ではなく、プロダクトを進化させる「エンジン」へ。
freeeが札幌で見出した、開発文化と行政パートナーシップの可能性。
フリー株式会社
Webアプリケーションエンジニア
札幌支社統括エンジニアリングマネージャー
横田健志氏
「スモールビジネスを、世界の主役に。」を掲げ、クラウドERP(会計・人事労務・販売等)を提供。2023年6月に札幌拠点を開設し、開発・セールスの両輪で全国と連携してプロダクト開発・導入支援を進める。
Q.札幌へのご進出の経緯は?
最大の理由は「エンジニア採用の確実性」です。
札幌は北海道大学など理工系人材の供給源があり、かつてのハドソンに代表されるゲーム開発や、地場のIT・コンテンツ系企業の蓄積を背景に、“技術を深く掘り下げる”開発文化が根付いています。ここなら、技術への情熱を持った優秀な層に出会えると確信しました。
現在は開発とセールスの2拠点を構え、それぞれ約10名が在籍しています。特に開発に関しては、札幌・関西・沖縄の3拠点でチームを組み、主力であるクラウド型販売管理システム「freee販売」などの共同開発を行っています。場所に関係なく、東京と同水準の高度な業務を担えるのが札幌の強みです。

Q.札幌拠点での役割は?
特別扱いではなく全社における開発部門の一翼です。ただ、将来は“札幌ならでは”のカラーを確立したいです。例えば特定機能のオーナーシップや、新規機能開発に強いチームとしてのアイデンティティづくりに挑戦したいと思っています。
Q. 実際に進出してみて、採用の手応えはいかがですか?
非常に手応えを感じています。母集団の絶対数は東京には及びませんが、その分、弊社のミッションへの共感度が高く、カルチャーにフィットする人材との出会いが多いのが特徴です。
実際に内定を出した方々の承諾率も極めて高く、マッチングの精度が良いことを実感しています。
「北海道が好きで残りたい」「札幌にUターンしたい」という想いを持ちつつ、最前線の技術に飢えている人材が確実に存在します。入社後もOJTを中心にスムーズに実務に入っていただいており、期待を上回る定着率でした。

Q.札幌市からはどのような支援がありましたか?
「ここまでやってくれるのか」と驚くほど親身な伴走支援です。
進出検討の初期段階から相談に乗っていただいたのですが、地元の銀行・会計事務所とのつながりづくりや、フィンテック関連イベントの共催・連携など、ネットワーク面で力強い後押しがありました。また、補助金申請についても、書類作成の段階から親身にアドバイスをいただき、スムーズに手続きを進めることができました。さらに、進出時だけでなく、その後の増床に対する補助金など「進出後の企業の成長」まで支えてくれる制度が整っている点も、経営判断をする上で非常に心強い後押しになっています。
Q. 今後の展望は?
今後は人員拡大に伴い、現在のシェアオフィスから自社オフィスへの移転を検討しています。また、コロナ禍で少し静かになっていた地元のITコミュニティ(Ruby札幌など)の再活性化支援や、教育機関との連携も強化していきたいと考えています。 単なる「東京の分室」ではなく、新規機能開発に強いチームとしてのアイデンティティを確立し、「札幌発」の価値を全国へ届けていきたいですね

- 本社の所在地:
- 東京都品川区大崎1-2-2アートヴィレッジ大崎セントラルタワー 21階
- 札幌の所在地:
- 北海道札幌市中央区北1条西3-3 billage SAPPOROばらと北一条ビル10F
- 事業内容:
- 中小企業向けに会計・人事労務・販売を
統合したクラウド経営プラットフォーム提供。
ミッションは「スモールビジネスを、世界の主役に。」。
取材日:2025年11月
