開設1年で100名体制へ。
札幌の「潜在的経理人材」と共に創る、BPOの新たなスタンダード。
株式会社ビジネスブレイン太田昭和
執行役員 BPO統括本部 グローバルシェアードサービス事業部 札幌BPOセンター センター長 久茂田善晃様
「日本の経理部」を掲げるBPO企業。2024年7月に札幌拠点を開設し、わずか1年で約100名規模へ急拡大。大手企業の経理業務を担い、2030年に500名体制を目指す。
Q.札幌へのご進出の経緯は?
札幌は人口約197万人という巨大な母集団があり、若年層も厚い。その一方で、商業高校や専門学校で簿記を学び、知識を持っていながら、事務・経理職の受け皿が不足しているという現状がありました。「ここなら、経理をやりたいという熱意ある人材に出会える」という確信がありました。
また、札幌市がこれまでのコールセンター産業の集積に加え、「より高度な事務系業務の誘致・人材育成」へと支援の幅を広げていた時期とも重なり、賃料補助などの制度面での後押しがあったことも決断の要因です。
Q.札幌拠点での役割は?
私たちが提供しているのは「High Value BPO」と呼ばれるサービスです。単なるデータ入力ではなく、お客様の会計システムに直接ログインし、企業の経理部員として業務を代行します。 現在は第1〜第3センターまで拡張し、エネルギー企業や通信大手、不動産会社などの本社経理機能の一部を受託しています。あるプライム上場企業の案件では、50名規模のチームを組成し、本社経理部の中核業務を札幌で安定稼働させています。

Q. 採用・育成において大切にしていることは何ですか?
「経験よりも、適性と熱量」です。簿記2〜3級レベルの基礎知識があり、柔軟性がある方であれば、実務未経験でも積極的に採用しています。業務ルールは企業ごとに異なるため、標準化した詳細なマニュアルを用意し、OJTで丁寧に教える体制を整えています。
「人が人を育てる」文化が根付いており、派遣スタッフの方からも「ここまで丁寧に業務を教えてもらえる職場は初めて」という声をいただくことが多いですね。札幌は簿記有資格者や学習意欲の高い応募者が多く、未経験でもOJTで短期間に戦力化できています。

Q. 組織文化づくりや、定着率は?
私たちはあえてテレワークではなく「出社」を基本としています。顔を合わせ、濃いコミュニケーションをとることで、チームとしての一体感を醸成するためです。毎朝、私が社内SNSで発信する「おはよう札幌」という投稿や、有志によるビアガーデン、ジンギスカンパーティーなどの交流も活発で、社員紹介(リファラル)での入社が全体の1割を超えています。繁忙期には残業も発生しますが、適切な人員配置でカバーしており、産休・育休の取得実績も進んでいます。採用後の定着も高く、ミスマッチが少ないのが札幌人材の特徴です。意欲が高く、チームで学び合う文化に馴染む方が多いため、安定稼働につながっています。
Q.札幌市からの支援は?
「信用の初速」を作っていただいたことです。 開所式に札幌市経済観光局長にご出席いただき、新聞やテレビで大きく取り上げられました。実績のない我々にとって、このメディア露出は採用面でも営業面でも強力な武器になりました。 「ニュースを見ました」と応募してくれる求職者が増え、人材エージェントからの紹介の質も一気に上がりました。金銭的な支援以上に、行政とタッグを組んでいるという「無形の信用資産」が、事業の垂直立ち上げに効いていると実感しています。
Q. 今後の展望は?
「2025 年には 200 名、2030 年には 500 名体制を目指し、既に第 4 センターの設立準備に入っています。
今後はオペレーション業務だけでなく、コンサルティング機能や営業機能も札幌へ移管し、東京本社に依存しない自立した拠点にしていく計画です。AIや自動化技術も取り入れながら、「札幌発」の高付加価値サービスを発信するブランドとして確立していきたいですね。

- 本社の所在地:
- 東京都港区西新橋1丁目1−1 日比谷フォートタワー 15F
- 札幌の所在地:
- 札幌市中央区北1条西4丁目1-2 J&Sりそなビル7階
- 事業内容:
- 公認会計士により設立された東証プライム市場上場の
総合コンサルティング企業。
会計・財務領域を強みに、
経営コンサルティング、システム開発、BPOサービスを一気通貫で提供。
企業の経営課題解決を支援するプロフェッショナル集団。
取材日:2025年11月
